スープのはじまりは土器文明までさかのぼる。
それはおそらく最終氷河期の終わり頃の森林地帯だった。
狩猟生活を送る集団のなかでも比較的定住する性質を持つ集団が
土器を発明したといわれている。
加熱してアクを抜いたり柔らかくしたりすることで
食生活は多種多様になったし
食べられるものの種類が増えるということは
食料をさがして旅をする必要が薄れることでもあった。
そうして定住化も進んだ。
出土した土器の周囲には吹きこぼれの痕跡がある。
吹きこぼれの中身がわかれば
人間が食べたはじめてのスープがどんなものだったか
解明できるかもしれない。
2010年12月26日のTokyo Copywriters’ Street は
中山佐知子「はじめてのスープ」
24時ころ番組ブログに掲載されます。
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