2022年06月19日
厚木麻耶
雨のはなし 6 『人工降雨』
人工降雨。ひとの手で雨を降らせること。
この研究を真っ先に始めたのは、
アメリカの気象学者、チャールズ・ハットフィールド。
彼の父親は農業を営んでいたが、干ばつにより廃業。
苦しんだ父や農民たちを想い、
チャールズは人の手で雨を降らせる研究を始めた。
1916年、サンディエゴに雨を降らせ過ぎたことで
裁判にかけられたハットフィールドは
人工降雨の技術を封印したまま死去。
それから100年以上、その想いが引き継がれ、
今でも人工降雨の研究と実験は続けられている。
降らせたいところに雨や雪を降らせることができたら
世界はどう変わるだろう。