2022年06月25日
波多野三代
〜作家のLoveletter〜 谷崎潤一郎
スキャンダラスな愛に身を焼いた文豪、
谷崎潤一郎。
生涯3度の結婚をした谷崎は、
3人目の妻、松子にLoveletterを送り続けた。
その内容が尋常ではない。
「一生あなた様に御仕え申すことができましたら
例えその為に身を滅ぼしても
それが私には無上の幸福でございます。」
一生あなたに御仕えしたい。
その言葉の通り、
二人は今も同じ墓に眠り続ける。
京都の法然院。墓石には「寂(じゃく)」の一文字。
仏教では、煩悩の炎も消えた悟りの境地、という意味だとか。
燃やし尽くした愛の炎。
満足ですか、先生。
〜作家のLoveletter〜