2022年04月02日
澁江俊一
映画と戦争
およそ2時間で人間を描く発明。
それが映画だ。
戦争を題材にした名作は多いが
その恐怖を徹底してリアルに描き、
世界に衝撃を与えたのは
「プライベート・ライアン」の
冒頭20分に及ぶ上陸シーン。
大量の死が日常と化した戦場に
意味を見いだせない中、
一人の若者を救うという使命に
兵士たちは唯一の意義を求めてゆく。
人の命とはなにか。
その答えはもしかしたら
戦場にあるのかもしれない。
戦争映画を今こそ見直してみよう。
怖いから見ない、ではなく
怖いからこそ、見ておくのだ。