Team MOMENT

2022年07月16日

執筆者廣瀬大

Photo by pinguino k

表現者たちの創作術 スティーヴン・キング

「キャリー」や「シャイニング」などの作品で知られる
モダン・ホラーの第一人者、スティーヴン・キング。

ホラーに限らず「スタンド・バイ・ミー」や「ショーシャンクの空に」
など映画化された話題作も数多く手がける。

そんな多作のスティーヴン・キングは、執筆に取り組み始めたら、
クリスマスも独立記念日も誕生日も関係なく、
1日2000語を目標に毎日、休むことなく書き続けるそうだ。

毎日、コツコツと書き綴っていないと、
登場人物が薄っぺらくなり、語り口の切れ味が鈍り、
なにより新しいストーリーを紡ぎ出す興奮そのものが
どんどん冷めていってしまうという。
瑞々しく熱いインスピレーションに導かれて文章を書くには、
それぐらいの量とスピードで書いていくことが必要で、
どんなに長い原稿でも初稿は3ヶ月以内に仕上げたいのだそう。

そんな彼は、
書斎は寝室と同様に夢を見るためのプライベートな空間だという。
毎日、ほぼ同じ時間に書斎に入って執筆にとりかかるのは、
毎晩、ほぼ同じ時間にベッドに入って眠りにつくのと同じく、
夢を見るためだ。
小説を書いているときは、眠っているときと同様に、
日常生活のさまざまな思考から精神を解き放つ時間となる。
その習慣を身につけることで、
目覚めている意識を創造的な眠りに導き、
現実から離れてイマジネーション豊かな白日夢を見ることができるようになる。
それが創作なのだという。

執筆 廣瀬大

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