Team MOMENT

2022年08月13日

執筆者廣瀬大

Photo by Jared Yeh

温泉

あたたかな温泉の湯船に身を沈める。
それは日本人の至福の瞬間。

では、日本の外に目を向けるとどうだろう。
もちろん、海外にも温泉文化はある。

火山帯にあり良質な泉質に恵まれているトルコ。
トルコの人々も大の温泉好きだという。
真っ白い棚田のような温泉で有名な
パムッカレ・ヒエラポリス温泉。
少し行くとローマ帝国の遺跡がそのまま温泉になっている露天風呂がある。
湯の中に当時の巨大な石柱がいくつも転がっていて
世界でも珍しい温泉浴を楽しめる。
36℃から37℃の温水でも生きていけるドクターフィッシュは
もともとトルコの温泉で皮膚病に使われていた魚。
古い角質層を食べてくれるので
クレオパトラも使っていたという。

ヨーロッパの温泉大国はハンガリー。
約2000年前のローマ時代から受け継がれた温泉文化があり、
首都ブタベストは100以上の源泉を持つ温泉都市である。
なかでもセーチェニ温泉はヨーロッパで最大規模の敷地面積を持つ温泉で、
ここでは湯に浸かりながらチェスをする人々の姿が見られる。
ハンガリーの温泉はぬる湯が多いため、長く入っていられて、
人々の社交場となっている。

意外に思えるかもしれないけど、
広大な土地を持つアメリカには
日本にも負けない泉質の温泉があるという。
古くはネイティブアメリカンがそれを聖なる泉と考え。
湯治に利用した。
土地が広いだけに温泉の個性も豊かで、
100年前のゴールドラッシュの時代に発見された
アラスカのチナ温泉では、
雪の積もる岩に囲まれた大きな露天風呂につかりながら
夜空を見上げると、
そこには美しく輝くオーロラが広がっている。

執筆 廣瀬大

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