2022年09月04日仲澤南 Photo by jamesjustinかき氷と文芸 枕草子キーンと冷えた氷に、甘いシロップ。一杯のかき氷は、暑さを忘れさせる。清少納言の随筆『枕草子』にも、削った氷に甘い蜜をかけたもの、として登場する。当時は氷の塊を洞窟から引っ張り出して小刀で削り、ツル草を煮詰めた蜜をかけて作っていたという。冷たい誘惑、かき氷夏の名残りが歯にしみる。