2022年04月16日
波多野三代
〜人類と歌〜 Fly me to the moon
「Fly me to the moon」
人類が月で最初に聴いた歌でもある。
この歌が最も有名になった1960年代アメリカは、
アポロ計画の真っ只中。
フランク・シナトラの歌声に乗り、人々の心は月へと向かった。
アポロ11号に積み込まれたものは、
ライト兄弟が初めて空を飛んだ時のプロペラと翼の破片、
アポロ1号の搭乗員がつけるはずだった階級章
そしてこの歌のカセットテープだった。
アポロ11号の搭乗員、
バズ・オルドリンとニール・アームストロングは、
月着陸船イーグルの船内でこの歌を聞いたという。
ちなみに、人類がはじめて月に立つその5360年前に作られた、
「最古の歌」と言われる楽譜をご存知だろうか。
それは紀元前14世紀、シリアの古代都市ウガリットの粘土板に刻まれていたもの。
その歌は、古代シリアの人々がはるかな夜空を見上げ、
月の女神のために作ったものだった。
〜人類と歌〜