2022年09月18日
小野麻利江
旬のはなし イチジクを楽しむ
8月から出回りはじめたイチジクは、
ちょうど、今が旬。
実は4700年以上前から栽培されていて、
旧約聖書や新約聖書にも登場し、
ギリシャ・ローマ神話、さらにバラモン教でも、
神への供物として使われてきた。
神々に愛された、甘い甘い果実。
人間の私たちは、それをジャムにするという
危険な知恵にたどり着いた。
さいの目にカットしたイチジクに
グラニュー糖とレモン果汁を混ぜ、
水分が出てきたら火にかけて、
中火で15〜20分煮詰める。
とろみがついたら火からおろし、
冷ましたら、イチジクのジャムの出来上がり。
「9月に出回る露地物」を好んでジャムにする
菓子職人もいるくらい。
旬は一瞬で終わる。今こそイチジクを。