2022年09月18日
黒松理穂
旬のはなし 二十世紀梨
9月が旬といわれる、二十世紀梨。
その誕生は、なんとゴミ捨て場だった。
今から100年以上前、
当時13歳だった松戸覚之助(かくのすけ)という少年が、
ゴミ捨て場で芽を出す、梨の苗を見つけた。
辛抱強く育てた結果、10年後に見事結実。
その味は、専門家にも高く評価され、
来たる新世紀を代表する品種になるだろうと、
「二十世紀梨」という名前が付けられた。
時が経ち、21世紀。
今この瞬間もなお、秋の味覚を代表する果物だと、
当時の覚之助少年に伝えたい。