2022年09月25日
川田琢磨
モッタイナイ話「アロハシャツ」
「もったいない精神」が生み出したものの一つに、
「アロハシャツ」がある。
今から150年ほど前、多くの日本人がハワイに移住し、
着物姿でサトウキビ畑の開拓に勤しんでいた。
徐々に擦り切れる、裾や袖口。
でも着物を捨てるのはもったいない。
そう考えた人々は、破れた部分を裁ち落とし、
襟付きのシャツに仕立て直して、子供たちに着せていた。
着物や浴衣のような、大胆な柄の入ったシャツ。
ミックスカルチャーの象徴として、アメリカで大ヒット。
「もったいない」から生まれたリメイクシャツが、
今ではハワイの正装として扱われている。
「MOTTAINAI」を世界に広めたワンガリ・マータイさんは
11年前の今日、この世を去った。