2022年10月29日川野康之 懐かしい友ロバート・バーンズ 我はバーンズを愛すスコットランドから遠く離れた日本でロバート・バーンズに強く惹きつけられた男がいた。昭和の初年、大学を出たばかりの英語教師中村為治は、教室でバーンズの詩を大声で朗読していた。時には身体を上下にゆすって歌った。生徒にも歌わせた。とうとう自ら翻訳して『バーンズ詩集』を出版する。その序文の書き出しにはこう書いている。「我はバーンズを愛す」