2022年12月03日澁江俊一 香りにまつわる物語 『天下の香り』人類にとって、香りとはなんだろう。足利義満や織田信長、明治天皇を夢中にした香りがある。天下第一の香りと謳われる東大寺の正倉院に眠る重さ12キロほどの香木「蘭奢待」。天下を治めた権力者たちがたどり着く究極の香り。長い時を超えても今なお僅かに香りを放っているとも言われる蘭奢待。天下はとれなくてもいいけれど、その香りを嗅いでみるすべはないものか。