2022年12月11日
波多野三代
冬のはなし 〜地球に最も太陽が近づく季節〜
地球に最も太陽が近づく季節
それは冬だ。
12月の冬至は、一年で最も日が出ている時間が短くなる。
生命の象徴である太陽の力が弱まる日のため、
古くから恐れられてきた。
だが、夏至の南中高度が77.4度なのに対し、
冬至は低く、30.6度。
地面との距離が近くなるのは冬なのだ。
この日を境に日照時間が伸びていくので
幸運へと向かう禊の意味合いで
柚子湯に浸かり、
冬を乗り越えられるよう栄養豊富なカボチャを食べた。
そうして人々は太陽の力が
自分に取り入れられることを願ってきた。
冬は、太陽が人に最も近くなる季節、
とも言えるのかもしれない。
〜冬のはなし〜