2023年01月01日中山佐知子 新年の歌 お天気 昨日こそ 年は果てしか 春霞 春日の山に はや立ちにけりきのう年が暮れたばかりだというのに春日山には早くも霞が立って春めいた景色になっている…これは万葉集の詠み人知らずの歌である。この時代、新年の雪はめでたいとされていたようだが、あたたかい正月を迎える年もあったのだろう。旧暦の新年は立春のころで、あたたかい日があるかと思うと大雪も降る。昔の歌には新年のお天気情報も記されている。