Team MOMENT

2022年04月24日

執筆者若杉茜

Photo by Mak on Unsplash

月のはなし 月下独酌

李白の詩、月下独酌。

夜、花見酒の相手がいないので、
月と、自分の影を酒の相手に招く。

月は酒の楽しみを知らず、
影はただ自分の跡を追うだけ。
どちらも自分を理解してくれないが、
それでもかまわない。
彼らと束の間の春を楽しもう、と幻想的に謳う。

春ももうすぐ終わり。

今宵はひとり、
しかし、招けば月も影もいる。
李白は彼らと遥かな天の川での再会を約束する。

執筆 若杉茜

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