2023年04月16日厚木麻耶 Photo by U.Name.Me色彩のはなし 「貝紫」貝紫は巻貝の内臓のごく一部を染料にして生まれる色。貝の中にあるときは乳白色だった色が日光に当たると紫に変わるという。手のひらサイズの大きい貝でも採れる染料は茶さじ一杯程度。着物1枚を染めるのに50kgの貝を割る。多くの命を犠牲にし、困難に耐えてやっと染め上がる貝紫は紀元前にフェニキア人が発見し古代エジプトやローマ帝国に受け継がれた尊い色だった。