2023年05月21日小野麻利江 Photo by Bong Grit緑のはなし 「色になる前の緑」「緑」という言葉は、もとから、色の名前ではなかった。「緑」は最初、草木の新芽や若い枝をあらわす言葉だったという。「新芽のようにみずみずしいもの」という意味にも使われ、小さな子どもを「緑」と言うことも。701年に制定された大宝律令(たいほうりつりょう)にも、こんな一文がある。男女を問わず 3歳以下を 緑となす今はまさに、緑あふれる五月。自然も、人も。みずみずしい命が、輝く季節。