2023年06月04日川田琢磨 虫のはなし 「おなかの虫の犯人」6月4日は、虫の日。腹の虫がおさまらないとか、虫の居所が悪いとか、体の中の謎の虫を、誰が考えたのか。犯人は、戦国時代の医者。当時、様々な病気の原因は「鬼」のせいだとされ、祈祷師が治療の主役だった。ちっとも商売にならない医者は、病気の原因は患部に潜む「虫」のせいで、それを退治するには針治療なのだと、世間に広めた。虫のいい話である。