2023年06月18日熊埜御堂由香 日本語のはなし 「さようなら」さようなら。どこか切ない響きを持つこの日本語。語源は、「さようならば」という言葉だ。源氏物語や竹取物語など、平安時代の文学では別れの場面でよく使われている接続詞。「さようならばお別れしましょう」の後半を省いて余韻を残している。さようなら。また会えるのか?会えないのか?言葉にしないところが日本語の奥ゆかしさかもしれない。