2023年07月08日長谷川智子 旅の荷物 「干し飯(ほしいい)」旅といえば、やっぱりお弁当。昔の日本人は、干した米を荷物に入れて、旅先で水や湯で戻してから食べた。干し飯は蒸した米を、一度水にさらし、カラカラになるまで天日で干す。家に残る女たちは旅の無事を祈りながら、手間ヒマかけて作ったことだろう。帰りを待っていてくれる家族こそ、いつの時代も変わらない、旅のお守り。