2023年07月15日
小林慎一
マシンと人類 #7
1997年にチェスの世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフが
IBMのディープ・ブルーに敗れて以来。
コンピュータが人類の知性に迫る、超える、と言うニュースが
毎日のように報道されている。
家畜や手作業で行っていたことがマシンに取って代わる時代から
マシンが人類最高峰の資格の試験に合格したり、
人が書いたとしか思えない文章を書いたり、絵を描くようになっている。
カスパロフは、マシンに負けた人間として、
それは、素晴らしいことだと言う。
カスパロフは、こう続ける。
いつかは、どんな職業も、
マシンにとって変わられるというプレッシャーを経験するでしょう。
そうでなければ、人類は進歩をやめたことになります。
マシンが得意なのは、生活の中から困難なことを取り去ること。
そして、人類は、マシンにできない、
より困難な課題を追求しなければいけないのです。
だから、進歩をやめるという選択肢は人類にはありません。
マシンには計算能力があります。人類には理解力があります。
マシンには客観性があります。人類には情熱があります。
人間性は、チェスを指すとか、ハンマーを振るうという、
特定のスキルで定義できません。
そして、人類にしかできないことがあります。
それは夢を見ることです。
だから、大きな夢を見ましょう。