2023年09月02日大友美有紀 アンリ・ルソー 「入市税関 1890年頃」素朴派の画家、アンリ・ルソーには、「税関吏(ぜいかんり)ルソー」という渾名があった。40代まで、入市税徴収員だったからだ。パリ市に出入りする商人から税金をとる仕事だ。まる1日働いて、まる1日休む、という働き方。パリ郊外の風景を1日中眺めて仕事をしたルソーは、休みの日に絵を描いた。それゆえ、ルソーは「日曜画家」とも呼ばれていた。