2023年09月02日
大友美有紀
アンリ・ルソー 「戦争 1894年」
素朴派の画家、
アンリ・ルソーが描いた「戦争」。
舌を出した黒い馬に、
戦いの女神ベローナである、
白い服の女の子が乗っている。
笑っているようにも見える。
足元は死体とカラスが描かれている。
ルソーはこの絵に説明を加えている。
それは到る所に恐怖と絶望を残し、
そして涙と廃墟をあとに通り過ぎていく。
ルソーは平和を愛していた。
「もし王様が戦争をしたいというのなら、
その母親がやめさせなければならない」と
主張したという。
後にルソーはこの絵の版画バージョンも制作した。