2023年10月28日
河田紗弥
七難を隠す。 『宣伝上手』
江戸時代中期。
庶民文化の広がりと同じように、
女性の間で人気を博した化粧水。
滑稽本「浮世風呂」で有名な武亭三馬が販売していた
「江戸の水」や「菊の露」
今でもお馴染みのヘチマの水でつくられた「美人水」など
数多くの化粧水が誕生した。
その中でも大ヒットしたのが「江戸の水」
作家である武亭三馬は、人気の自著の読み物の中で、
うまく「江戸の水」を宣伝していたのだ。
滑稽本「浮世風呂」にも「おしろいのよくのる薬」と宣伝を
ぬかりなく仕込んでいたんだとか。