2022年06月(62)
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雨のはなし 3 『サマセット・モームの雨』
2022年06月19日
サマセット・モームの傑作短編小説、『雨』。 雨季のサモアを舞台に、狂信的なイギリス人宣教師と、同じ宿に滞在している女との関わりが描かれる。女は毎晩のように客を取っており、宣教師は女が娼婦である… 続きを読む
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雨のはなし 2 『雨の匂い』
2022年06月19日
雨の日に、ふと、独特な香りを感じることがある。 雨の匂いは科学的に解明されていて、降り始めの香りは、ギリシャ語で石のエッセンス「ペトリコール」と呼ばれる。ペトリコールは雨粒が降り注ぐときに土や… 続きを読む
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雨のはなし 1 『晴耕雨読』
2022年06月19日
雨が降ったら何をしよう。 晴れていれば畑を耕し、雨が降れば本を読めばいい。晴耕雨読というこの言葉は日本で生まれた熟語だ。 誰の言葉なのか由来が定かではないが、明治中ごろの日本人の漢詩に出… 続きを読む
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江戸のごちそう 7『寿司』
2022年06月18日
蕎麦、天ぷらに並ぶ「江戸の三味」、寿司。シャリの上にネタを乗せる握り寿司が生まれたのは、19世紀前半のこと。考案者は華屋与兵衛だ。 新鮮な魚介に酢飯を合わせた和のファストフード。そのシンプルで… 続きを読む
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江戸のごちそう 2 『蕎麦』
2022年06月18日
蕎麦が細長い麺になったのは、江戸時代のこと。当時の江戸は、参勤交代の影響で、単身赴任の男性が多かった。そんな彼らに、安くて早い蕎麦は人気があった。江戸の人口比率は、女性が2に対して、男性が8。奇しく… 続きを読む
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江戸のごちそう 4 『天ぷら』
2022年06月18日
江戸時代、油の生産量が増えると、天ぷらは一気に庶民に広まった。しかし火事と喧嘩は江戸の華。失火した者には厳しい罰が下されたため、天ぷらは主に屋台の味となった。江戸湾で捕れた魚介をごま油で揚げるのが定… 続きを読む
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江戸のごちそう 6 『豆腐』
2022年06月18日
江戸の食卓に欠かせない食材といえば豆腐。もともと贅沢品だった豆腐は江戸の中期になると庶民の食卓に登場するようになり、1782年には100種類の豆腐料理を紹介した「豆腐百珍」という料理本が出版された。… 続きを読む
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江戸のごちそう 1 『鰻』
2022年06月18日
日本人と鰻のつきあいは、縄文時代に遡ると言われる。当時の遺跡から鰻の骨が出土するからだ。奈良時代には鰻の栄養も知られるようになっていた。 でも醤油とみりんのタレをつけて焼く、今の蒲焼きスタイル… 続きを読む
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江戸のごちそう 3 『初鰹』
2022年06月18日
江戸の町でもっとも人気のあった食材、初鰹。初物を食べると寿命が75日延びる、「勝つ魚」で縁起がいいなど理由は様々。でもいちばんの理由は、江戸っ子の見栄。江戸時代にSNSがあったら、初夏のタイムライン… 続きを読む
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江戸のごちそう 5 『猪』
2022年06月18日
江戸時代の浮世絵画家、歌川広重。代表作「名所江戸百景」の中の一枚、「びくにはし雪中」には、「山くじら」という看板が出てくる。山に住む鯨とは、じつは猪のこと。仏教の影響で肉食が禁じられた時代に、海の幸… 続きを読む