2023年03月(61)
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春のはなし 「4月始まりの手帳」
2023年03月26日
文房具屋に4月始まりの手帳が並んでいる。 最初の月が4月ということ以外は1月始まりの手帳と同じ。違うのは、窓の外の景色。そして、いちばんはじめに書く予定。 4月始まりの手帳は年度の切り替… 続きを読む
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春のはなし 「桜鯛」
2023年03月26日
昔から鯛は縁起の良い魚とされる。 桜の時期に旬を迎える桜鯛は産卵に備えしっかり栄養を蓄えて桜色に染まった真鯛の呼び名だ。 谷崎潤一郎の「細雪」には京都の花見のくだりで鯛の話が出てくる。妻… 続きを読む
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春のはなし 「卒業とは」
2023年03月26日
春は、卒業の季節。この卒業という言葉には、『別れ』や、『終わり』というイメージがある。 一方、英語でいう卒業は、graduation(グラデュエーション)その語源はラテン語のgradus(グラ… 続きを読む
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春のはなし 「3月の春と4月の春」
2023年03月26日
見送る春 と 迎える春 がある迎える春は華やかだが 見送る春は時間がゆっくり流れていてその時間ときの中で遥か昔を思い出すひと気のない教室空になったロッカーきれいに拭かれた黒板柱の相合い傘 木洩… 続きを読む
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春のはなし 「さくらびと」
2023年03月26日
桜の花を眺める人を「桜人」という。 桜のつぼみの紅色は開花とともにアントシアニンが薄くなり花びらが白くなる。散りぎわには新たなアントシアニンが集まり中心が赤みを帯びる。 こうして咲き始め… 続きを読む
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春のはなし 「春はあけぼの」
2023年03月26日
「春はあけぼの」と古の人は言った。日が昇る前、東の空がゆるりゆるりと光を増してゆく。そのわずかなひと時を眺めたのだろう。 夜明けに帰っていく人を見送ったときこんな空があったのだろうか。 … 続きを読む
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春のはなし 「桜の樹の下には」
2023年03月26日
桜の樹の下には屍体が埋まっている!梶井基次郎の小説の始まりの一文。青空の下、満開の桜もきれいだけれど、真夜中に観る桜はまったく別のもの。 静まり返った公園、狂ったように咲き誇る桜。確かに屍体さ… 続きを読む
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春のはなし 「春の来ない庭」
2023年03月26日
大男の庭には美しい花が咲き、小鳥が歌い、子どもたちの遊ぶ声が聞こえた。 ある時、その庭に春が来ない。大男が子どもたちに遊ぶことを禁じたのだ。庭は雪に閉ざされ、冷たい冬が続いた。これはオスカー・… 続きを読む
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100年前の世界へ 『プロ野球』
2023年03月25日
100年前へ、行ってみよう。 1923年は日本初のプロ野球チーム「芝浦協会」が本格始動した頃。 当時は大学野球の選手が国民のスターだった。しかし人気に溺れた選手の不祥事が続き芝浦協会の選… 続きを読む
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100年前の世界へ 『モダンアートの誕生』
2023年03月25日
100年前へ、行ってみよう。 2枚のガラス板、ヒューズ線、そして埃などの材料から作られた複雑な構造物。 1923年、マルセル・デュシャンによってひとつのアート作品が生み出された。 … 続きを読む