東京の桜が見頃を迎えたあとも桜前線は、ゆるやかに北上を続ける。東北の桜はやっと4月に咲き始める。 福島県田村郡に、日本三大桜のひとつ、三春滝桜がある。高さ13.5メートル、根まわり11.3メー…　続きを読む

東北の桜のシーズンは、4月から始まる。福島・喜多方の、旧国鉄日中線（にっちゅうせん）跡地の遊歩道には、約1000本のしだれ桜が咲き誇る。3キロにもわたる桜のトンネルのような、壮大なスケールの並木だ。…　続きを読む

山形県長井市に、樹齢1200年と言われる、エドヒガンのしだれ桜がある。坂上田村麻呂と土地の豪族久保氏の娘の、悲恋の伝説を伝えるこの桜は伊佐沢の久保桜と呼ばれている。国指定天然記念物でもある。 …　続きを読む

宮城県・蔵王連峰の麓を流れる白石川に、「一目千本桜」と呼ばれる桜並木がある。一目で千本の桜が見渡せるかのよう。全長約8キロの堤に、ソメイヨシノを中心に1200本あまりの桜が咲いている。白石川の水の青…　続きを読む

日本三景のひとつ、宮城県松島にも桜の名所がある。西行戻しの松公園の桜。 西行は諸国行脚の折、ここの松の木の下で山王権現の化身である童子との禅問答に敗れ、松島行きを諦めたといういわれがある。園内…　続きを読む

みちのく三大桜名所のひとつ、岩手県の北上展勝地は北上川沿いの公園で、橋を渡って園内に入ると、およそ2キロも続く桜並木が出迎えてくれる。 293ヘクタールの園地には約150種、1万本もの桜がある…　続きを読む

梅や桜が終わったあとには山吹が咲く。その輝くばかりの黄色は古くから人々に親しまれてきた。 山吹はもともと山の中で枝が風に揺れる様子から、「山振やまぶり」。それが転じて「山吹」になったと言われて…　続きを読む

紅花の赤だけで染めた色を唐紅からくれないと呼ぶ。天皇の許可がなければ着られない色とされた。一反の絹を染めるのにおよそ6kgの紅花が必要だったからだ。 誰にでも許されていたのは紅花を10分の1の…　続きを読む

花葉はなば色。それは本来、織色おりいろの名前だった。織色とは、色の違う縦糸と横糸で織ることにより生じる色合いのこと。縦糸は、黄色。横糸は、山吹色。この二つを組み合わせると、春らしい柔らかな色、花葉色…　続きを読む

唐に渡った空海が日本に持ち帰った牡丹ぼたんの花はその豪華さで平安貴族を魅了した。 しかし、赤紫の牡丹色が色の名前として定着したのは明治時代になってから。 台の前に植ゑられたりける牡丹な…　続きを読む