Team MOMENT

2022年05月29日

執筆者藤本宗将

国境の話・ボトルネック自由国

第一次世界大戦後、連合国はライン川左岸を占領。
イギリス、アメリカ、フランスは
それぞれの拠点を中心に円を描き、占領地域とした。

しかし、ここで問題が起きる。
2つの円が接触しなかった部分に、
細長い空白地帯が発生したのだ。
その形が瓶の首に似ていたことから
「ボトルネック自由国」と呼ばれた。

国際法で認められた国でもなく
地理的にも孤立していたため、
物資の多くは密輸などでしか持ち込めなかった。
ときには領内を通過する貨物列車まで襲ったという。

結局ボトルネック自由国は、
フランスの占領地拡大によって
4年ほどの歴史を終えた。

執筆 藤本宗将

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