2022年06月19日
熊埜御堂由香
雨のはなし 2 『雨の匂い』
雨の日に、ふと、独特な香りを感じることがある。
雨の匂いは科学的に解明されていて、
降り始めの香りは、ギリシャ語で石のエッセンス
「ペトリコール」と呼ばれる。
ペトリコールは
雨粒が降り注ぐときに土や石から放出される
植物由来の香りだそうだ。
一方、雨上がりの香りは
ギリシャ語で大地の匂いという意味の「ゲオスミン」。
土の中のバクテリアなどによって作り出される有機化合物が、
雨によって拡散する香りで、
降った雨が蒸発し始めるときに匂いが強まる。
雨にもトップノートとラストノートがある。
次の雨が楽しみだ。