2022年07月09日
長谷川智子
おいしい夏をの旅 枝豆
豆のさやを新鮮なうちに枝から外し、先端をちょんと落とす。
さっとゆがいて、ちょっときつめに塩をふる。
大地の甘さと香りは、日本の夏のご馳走。
キーンと冷えたビールがあれば、言うことなし。
枝豆、つまり大豆が原産地中国からいつ日本にきたか定かではない。
奈良、平安時代には、今と同じように、
まだ青い大豆を茹でて食したとされる。
時代は降り江戸時代、
枝ごと茹でた豆を売る枝豆売りは夏の風物詩となった。
枝を片手に路地をぶらぶらしながら豆を食べる、まさにファーストフード。
枝豆という名前も、ここかららしい。
そして現代、edamameはヨーロッパやアメリカへ広まり
ヘルシーフードとして人気だ。
大リーグのスタジアムでedamame片手に声を上げて応援、
なんて姿も見られるとか。
古代中国から古の日本、そして海を渡りアメリカへ。
枝豆をつまみに、ひと夜のバカンスを楽しむのもまた楽しい。
さあ、おいしい夏へ旅に出よう。