Team MOMENT

2022年07月17日

執筆者小野麻利江

Photo by Fabrice Villard on Unsplash

海のはなし ショパンのバルカローレ

バルカローレ。日本語にすると、舟唄。

ピアノのための短い楽曲のひとつで、
海に浮かぶ水の都・ヴェネツィアの水路を進む、
ゴンドラの漕ぎ手が口ずさむ歌を
モチーフとしている。

舟唄の中でも代表的な作品が、
ピアノの詩人・ショパンによるもの。

恋人だったジョルジュ・サンドと破局を迎え、
失意の中でつくられたというこの曲は、

在りし日の思い出が幻想となって、
波間に散っていく様を描いたとされる。

ショパンが生み出したヴェネツィアの水面は、
本物に負けないくらい、眩しい。

執筆 小野麻利江

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