2022年10月01日廣瀬大 写真パリのサンラザール駅で水たまりをジャンプする男。いま、まさに彼のかかとは水たまりに触れようとしている。日常の中に生まれた美しい瞬間をとらえたモノクローム写真はアンリ・カルティエ=ブレッソンによるもの。奇跡のような構図が訪れるそのときを、卓越した能力で切り取るブレッソン。1952年の写真集の英語版タイトルが日本語で「決定的瞬間」と訳されたことから、この言葉が世に広まったと言われている。