2022年10月02日
佐藤延夫
望遠鏡の日 ヨハネス・ヘヴェリウスと月
ポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウス。
4年にわたって月を観測し、
1645年に出版したのは「セレノグラフィア」。
史上初となる月の地図帳だった。
世界地図のように、月の地形をすべて記したものだ。
ヘヴェリウスは、観測した地形に、
ギリシア語やラテン語で名前をつけた。
さらに、肉眼で見えるくぼみは、海。
望遠鏡で確認できるくぼみは、クレーターとした。
その正確さから、およそ100年にわたり、
ヘヴェリウスの地図が天文学の教科書がわりになったそうだ。
1673年。空気望遠鏡と呼ばれるものを制作し、
宙を眺め続けた。
彼の望遠鏡は、あまりに巨大だったため、
風や振動の影響を受けやすく、操作は困難だったという。
今日10月2日は、望遠鏡の日。