2022年10月30日
小林慎一
パワーポーズ ♯3
社会科学者エイミー・カディは
身体のポーズによって、
心の状態がどう変わるのか研究をはじめた。
彼女が担当するハーバード大学のMBAの生徒を観察した。
ボス的な人は教室の真ん中に座り、身体を大きく広げる。
大きく手を上げる。
逆に教室に入ってくる瞬間から、身体を縮こませている人もいる。
力強いポーズを取っている人は、成績もいい。
なぜなら、MBAの成績の半分は授業中の発言によって決まるからだ。
そこで彼女は考えた。
力強いポーズを取るフリをしているうちに、
より積極的に授業に参加できるようになるのではないかと。
彼女は2つのホルモンに注目した。
支配性のホルモン、テストステロンと
ストレスのホルモン、コルチゾール。
霊長類のボスは、テストステロンが多く、コルチゾンが少ない。
人間の強いリーダーも同じだった。