2022年11月06日
佐藤延夫
奇妙な岩 モエラキ・ボルダーズ
ニュージランド・サウスアイランドの南東にあるモエラキ海岸。
ここには、直径50センチから2メートルほどの
まん丸の岩がごろごろと転がっている。
まるで巨大な海亀の卵。
太古の昔、生物の死骸を核にしてできた石の球だそうだ。
割ると、鉱物の結晶が網目状の模様を作っているという。
ニュージーランドの先住民マオリ族は、
この丸い石を、祖先が島に渡りついたとき、
船の浮きとして使っていた瓢箪、
あるいは鰻を入れるカゴと考えていた。
奇妙な岩が、伝説をつくる。