2022年11月12日
道山智之
多様性と独自性 未知への力
SFドラマの傑作「スター・トレック」シリーズ。
論理的な正しさに最も重きを置く、バルカン星人のミスター・スポック。
感情や感覚を重視してワイルドに決断を下す、地球人のカーク船長。
ふたりの対立と歩み寄りは、
物語の軸をなすテーマだ。
左脳と右脳、理性と感情。
人間はそのバランスの中で生きている。
今の時代、増えているのは、
理詰めで考えるミスター・スポック派の人か、
情熱や想いを大切にするカーク船長派の人か。
この物語は教えている。
どちらか一方だけでは乗り切れない。
互いの協力が必要なのだと。
「スター・トレック」の中には様々な地域出身の乗組員が出てくる。
ミスター・カトウ、ウーラ、チェコフ、スコティ…
それぞれが生まれ育った文化を生かして助けあい、
まるでリモート会議のような転送装置で送り込まれた
見知らぬ宇宙の果ての星で、困難を乗り切る。
ひとりひとりが強烈な個性を持つ彼らは、
力を貸しあったときに最高のパフォーマンスを発揮する。
彼らが乗り組むエンタープライズ号は、
いつも未知の危険を乗り越え、
新たな冒険に踏み出していく。
ワクワクする人生のためには、
自分を無理に変えようとする同調圧力なんか、
気にしている暇はないのだ。
* * *
独自性は多様性につながる。
あしたからも、また素敵な一週間を。
〜Moment for diversity & uniqueness〜