Team MOMENT

2023年02月04日

執筆者廣瀬大

コーヒーの話 #7

コーヒーが経済社会を進化させた。
そう言っても過言ではないかもしれない。

17世紀のヨーロッパ、
朝食の席で飲まれていたのは、
アルコール度の弱いワインやビールだった。

水を飲めばいいのではないか、
そう思うかもしれないが、
当時のヨーロッパでは都市部中心に
水が汚染されている可能性があり、
ワインやビールの方が安全な飲み物だった。

そんな生活の中に訪れたコーヒー。
水を沸かしてつくるコーヒーは
安心して飲める新しい飲み物として広がっていく。
しかも、この飲み物はワインやビールと違い、
飲むことで頭が冴え渡り、
すっきりした気持ちで仕事を始められる。

やがてコーヒーを飲みながら、
さまざまな情報が集まり、議論ができる
コーヒーハウスがイギリスに登場する。

それまでイギリスでは人々が集まる場所は、
居酒屋など、酒を提供する店しかなく、
素面で議論できる場がなかった。
酔うことなく、覚醒した頭で意見を交換できる。
そんなコーヒーハウスは人気となり、
やがて、そこは株式市場や保険市場の役割も果たし始める。

コーヒーを飲みながら語り合える場が、
人々の活動を、経済活動を、大きく躍進させたのだ。

執筆 廣瀬大

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