2023年02月19日
若杉茜
チョコレートのはなし 「Chocolate soldier」
英語には、Chocolate Soldierという表現がある。
戦う気力のないもの、戦いで役に立たないもの、
非戦闘員といった意味を持ち、
誰かを軽蔑するときなどに使われる。
この表現は元々正しくはchocolate-cream soldier であり、
1894年初演のジョージ・バーナード・ショーの喜劇
『武器と人』で広く知られるようになった。
その戯曲のヒロインは敵の兵士が家に逃げ込んできたのをかくまう。
その兵士は銃の弾を入れる弾薬ポーチに、チョコレートを入れていた。
そして戦争が終わり、このふたりは結婚する。
この言葉は軽蔑のための表現ではあるが、
ヒロインは弾薬の代わりにチョコレートをもつ、
Chocolate Soldierを愛した。
チョコレートは時に、平和の象徴にもなりうる。