2023年02月25日
大友美有紀
菅原道真 「その伝説」
今日は、道真忌。
菅原道真は、学問の神様として、
天満宮、天神様に祀られている。
天神様とは雷の神様だ。雨を降らす、農耕の神様でもある。
道真の死後、京ではさまざまな災いが起こり、疫病が流行した。
道真を謀略で陥れた人々が雷にうたれることがあった。
それが道真の怨念の仕業だと噂が広がった。
おそれをなした時の天皇はその魂を鎮めるために、
道真の位を上げた。すると災いは去り、平穏が戻ってきた。
こうして菅原道真は、天神様となり、
学問、至誠、農耕の神ともなった。
それだけでなく道真は
謡曲、狂言、歌舞伎、浄瑠璃など、
様々な芸能の題材に取り上げられている。
代表的なのは、
浄瑠璃の「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてないらいかがみ)」。
怨霊となった道真の姿が強調されている。
明治、大正の時代になると、
道真の功績や思いを歌った唱歌が作られる。
その肖像は6度も紙幣に描かれ、
学生服の「カンコー」は、菅原公に由来している。
長く親しまれてきた菅原道真。
今日は、その命日。