2023年03月04日
小林慎一
モチベーション3.0 #7
百科事典をつくるための2つのアプローチがある。
Aは、優秀なマネージャーが高い報酬をもらい
予算と納期を管理し、何千人ものプロに報酬を払い書いてもらうというもの。
この場合、人は外的動機付けで働く。
Bは、好きな人が、自分の好きなように書き、
報酬がまったく支払われないというもの。
こちらはモチベーション3.0の内的動機付けである。
人は報酬のためではなく、自分のために働く。
どちらが成功するだろうか?
AはマイクロソフトによるEncarta(エンカルタ)。
Bは、ウィキペディア。
この戦いでは、内的な動機付けである、
モチベーション3.0が外的な動機付けに勝利した。
Results Only Work Environment、
結果だけを求める職場環境がある。
これはアメリカのコンサルタントたちが考案した働き方で、
会社に行く必要がなく、スケジュールもない。
ただ結果だけを残せば良い。
この働き方を採用しているほとんどの会社では生産性が上がっていると言う。
ダニエルの提唱するモチベーション3.0は、3つの要素を軸にしている。
自分の人生は自分で決めたいという自主性。
自分自身よりも、より大きな何かのためにやりたいという目的。
それを実現するために自分を磨く成長。
アメとムチの考え方が、モチベーション3.0に取って変われば、
日々の仕事が楽しくなるだけでなく、
人類は答えの見えない問題を、もっともっと解いていくことができるだろう。