2023年03月05日佐藤延夫 Photo by autan春の色 「菫色」日本には、60種類以上の菫が自生している。山振のやまぶきの 咲きたる野辺のさきたるのへの つぼ菫つぼすみれ この春の雨にこのはるのあめに 盛りなりけりさかりなりけり古くは万葉集にも登場する菫だが、色の種類として「菫色」という言葉が一般的になったのは、明治時代になってから。「ヴァイオレット」の訳語として使われたのが始まりだそうだ。白やピンクの菫もあるが菫色はやっぱりあの色だ。