Team MOMENT

2023年03月26日

執筆者斎藤剛

春のはなし 「3月の春と4月の春」

見送る春 と 迎える春 がある
迎える春は華やかだが 
見送る春は時間がゆっくり流れていて
その時間ときの中で遥か昔を思い出す
ひと気のない教室
空になったロッカー
きれいに拭かれた黒板
柱の相合い傘

木洩れ陽に照らされたグラウンドのように
記憶が美しくえがき直される

節気せっきとは1年の24分の1
「春分」もそのひとつだが
とても秀逸な演出家である

そろそろ春のセーターの出番だろうか

執筆 斎藤剛

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