2023年04月16日
熊埜御堂由香
色彩のはなし 「和のネイル」
日本最古の絵の具屋、京都の上羽絵惣(うえばえそう)。
初代が1751年に創業して以来、
日本画に使われる岩絵具を中心に商いを続けてきた。
しかし、バブル崩壊後、日本画の画材市場は10分の1に縮小。
取り扱う和の1200色を守りたい。
新しいチャレンジとして、
2010年、貝殻から作られる顔料「胡粉」を
使ったネイルを発売。
爪に優しく、鮮やかな発色でたちまち人気に火がついた。
胡蝶ネイルは、和の色の美しさを、
爪の先から伝え続けていく。