2023年04月16日茂木彩海 色彩のはなし 「四十八茶百鼠」日本には個性ある色の呼び名が数多く存在する。中でも「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)」は、初めて耳にする方も多いのではないだろうか。江戸時代、奢侈禁止令で着物の色や柄を制限された庶民がそれならばと茶色と鼠色の膨大なバリエーションを染め分けて新しい流行を作り出したことに由来する。江戸の庶民の気骨を物語る、粋な色彩のはなし。