2023年04月29日
河田紗弥
全国ご当地メシ 『明太子』
“ご当地メシ”がたくさんある福岡。
その一つの明太子。
明太子の原料はスケトウダラの卵巣。
そしてスケトウダラの卵の日本における主な漁場は北海道と三陸。
では、なぜ明太子が博多で有名になったのか。
明太子のルーツは、韓国にある。
韓国にはキムチに代表されるように
唐辛子に漬け込んだものを食べる食文化がある。
そのため、スケトウダラの卵も唐辛子に漬け込んで食べていたという。
韓国では、スケトウダラの卵を「ミョンテコ」
これが転じて、「明太子」になったのだ。
戦前、韓国・朝鮮半島にはたくさんの日本人がいた。
「ふくや」の創業者もそのひとり。
小さい頃からミョンテコを唐辛子漬けにする光景を見ていた彼は
昔食べたあのミョンテコを再現しようと試行錯誤を繰り返し、
ようやく販売にこぎつけたのが昭和24年1月のことだった。
のちの福岡の”ご当地メシ”明太子の誕生だ。