2023年04月30日
名雪祐平
無は無 「白の上の白」
なぜ、何も描かない画家といわれたのか?
ロシア・アヴァンギャルドの芸術家、
カジミール・マレーヴィチ
1918年の代表作『白の上の白』は、
白いカンバスの上に白い正方形のみ。
これは、絵画か?
絵画的技法を無視したセンセーショナル。
マレーヴィチは、
「色彩と表面効果こそが絵画の本質」
と、これまでテーマに意義を置いてきた
美術界を全否定。
その前衛思想は、
ロシア革命後のスターリン政権下で弾圧され、
抽象絵画は禁じられる。
マレーヴィチは、
何も描かないが、死にものぐるいで、
無を描いたのだ。