2023年05月28日
蛭田瑞穂
休息 「読書の休息」
イギリスの心理学者クラウディア・ハモンドは
135カ国、18,000人を対象に、
「休息」に関する調査をおこなった。
「何をしている時に最も休息できるか」という質問に、
最も多い回答が「読書」だった。
この結果はハモンドを驚かせた。
なぜなら、読書は認知面での労力が必要とされ、
脳を休ませる活動ではないことが
過去の研究で実証されていたから。
にもかかわらず、なぜ多くの人が読書を休息と感じるのか。
ハモンドはこう分析する。
読書が休息となりえるのは、現実の世界から逃避できるから。
自分が抱えている問題から解放され、
本の世界に浸ることで人は休息を感じることができる。
心を別の世界に連れ出す。
それは何よりの休息になる。