2023年06月10日佐藤理人 Photo by kimagure_camera時の記念日 「江戸の時間」江戸時代になっても、日本人に時計をもつ習慣はなかった。一刻即ち2時間おきに鳴る寺社の鐘だけが、時間を知る唯一の手段だった。これは日の出から日の入を6つに分ける、「不定時法」という考え方。しかしこの方法では夏と冬で、一刻に一時間半以上のズレが生じる。当時の日本で1時間の遅刻は当たり前。500年にわたり分刻みで時間を考えてきた、西洋人とはあまりに異なる時間感覚だった。今日は時の記念日。