川野康之(57)
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星野道夫の旅 カリブーの行進
2022年12月31日
セスナが飛び立って見えなくなると星野道夫はもう一人ぼっちだった。雪と氷の原野にテントを張った。カリブーの大移動を見るためにここまでやってきたのだ。ブリザードの夜、テントから顔を出すと、強風の向こう、… 続きを読む
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星野道夫の旅 クジラ漁
2022年12月31日
星野道夫はエスキモーのクジラ漁のキャンプに加わった。夢見ていたクジラ漁は、ひたすら待つことだった。風を待ち、氷が割れて海面が現れるのを待ち、そこにクジラが通るのを待った。クジラが現れるとアザラシの皮… 続きを読む
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星野道夫の旅 26年前の写真
2022年12月31日
18でシシュマレフ村の写真と出会った時から星野道夫の旅は始まった。アラスカの大自然をめぐり、さまざまな野生動物と出会った。命と命、お互いを見つめ合った。今生きているという一瞬が、そこにはあった。今年… 続きを読む
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懐かしい友ロバート・バーンズ 農夫の息子
2022年10月29日
ロバート・バーンズは、懐かしい友である。 貧しい農夫の息子として生まれ、農夫として生きた。スコットランド方言を使って詩を書いた。たくさんの恋をし、14人も子供をつくった。酒を愛し、歌と音楽を愛… 続きを読む
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懐かしい友ロバート・バーンズ 鼠に寄す
2022年10月29日
畑で鋤や鍬をふるいつつ、ロバート・バーンズは詩を書いた。自然や命をみずみずしい感性で歌った。 『To a Mouse』(鼠に寄す)という詩がある。土から掘り出された鼠の驚きと悲嘆が詩になってい… 続きを読む
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懐かしい友ロバート・バーンズ 麦畑のバーンズ
2022年10月29日
ロバート・バーンズが詩を書いたスコットランド民謡『Comin Through The Rye』は、日本に伝わって『故郷の空』という唱歌になった。 郷愁を誘うメロディが秋の夕暮れにぴったりだが、… 続きを読む
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懐かしい友ロバート・バーンズ 過ぎ去った昔
2022年10月29日
スコットランドを旅すると一度は耳にするロバート・バーンズの歌がある。 『Auld Lang Syne』。友と過ぎ去った昔を思い出して一杯飲もうという歌である。 もしも立ち寄ったPUBでこ… 続きを読む
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懐かしい友ロバート・バーンズ 誕生日のハギス
2022年10月29日
1月25日のロバート・バーンズの誕生日にはスコットランド中でお祝いをする。 その夜はみんなでハギスを食べる決まりになっている。羊の内臓を挽肉にし、オーツ麦などと混ぜたのを羊の胃袋に詰めて茹でた… 続きを読む
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懐かしい友ロバート・バーンズ 我はバーンズを愛す
2022年10月29日
スコットランドから遠く離れた日本でロバート・バーンズに強く惹きつけられた男がいた。 昭和の初年、大学を出たばかりの英語教師中村為治は、教室でバーンズの詩を大声で朗読していた。時には身体を上下に… 続きを読む
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懐かしい友ロバート・バーンズ 乗鞍とスコットランド
2022年10月29日
『バーンズ詩集』を出版した後も中村為治は教壇に立ち続けた。45歳になった時、ぷつりと教師を辞めた。東京を離れ、乗鞍の山奥に移り住んだ。 土地を開墾し、種蒔きから始めて自給自足の農業に没頭した。… 続きを読む